2024年11月13日に徳島にある宮崎椅子製作所さんの新作展示会へ行ってきました。飛騨から片道450キロ、5時間を超える長旅でしたが、とても有意義な会でした。
新作展示会の概要
今回はこの2年間の新作展示会とデザイナーを交えたトークイベントがありました。新作自体も初めて見ましたし、デザイナーや作り手の方の声を聞く機会があるということで楽しみに行きました。
■日時:2024年11月13-14日
■会場:宮崎椅子製作所
(〒779-0223 徳島県鳴門市大麻町川崎710番地)
■内容
1. 2024年新作椅子の展示発表
2. ショールーム椅子展示
3. 工場紹介
4. スタッフ手作り市
■特別イベント
新作椅子のプレゼンテーショントークイベント
13日 15:00~16:30
小泉誠 ・ Alan Hung ・ Anker Bak (+開発担当スタッフ)
当日の様子
まず会場に着いて、印象的だったのは受付、各展示の案内などスタッフ総出で行っている点です。宮崎椅子製作所さんは営業が(ほぼ)いないので工場の職人さんが中心となって受け入れてくれました。何とも言えないアットホームな雰囲気がありました。
新作椅子は↓の丸い穴が開いた四角い木の箱に。小さい穴からはそれぞれの椅子の一番の特徴が見える仕掛けに。
今回一番印象的だったのはAnker Bakさんがデザインした、パーソナルソファのKUMO。丸みを帯びたボーバックのウィンザーチェアですが、リクライニングするギミック付き。
今回一番見たかったのは小泉誠さんがデザインした新作の「ton-ton」。最近では珍しい、ロッキングチェアの新作です。友人の子供を寝かしつけるためにつくったというこの椅子は見た目の美しさだけでなく、絶妙な揺れや、枕部分まで良い座り心地でした。
他にも今後展開予定の新しい布の紹介もありました。宮崎椅子製作所の椅子はファブリックタイプのものが多いので、定番椅子でも新しい張地で展開することで、違った印象が楽しめます。個人的にはストライプ柄が採用されると良いなとスタッフの方にお伝えしました。
この日は工場も見学することができました。
初日の15時からはデザイナーさんと宮崎椅子の職人さんによる新作椅子の説明。宮崎椅子製作所のものつくりは「ワークショップ」と言われることが多いのですが、デザイナーと職人さんがどういう対話を通して製品を作り上げたのかがよくわかる内容でした。
印象的だったのは宮崎社長が「椅子は私たちにとっては製品、お客様にとっては商品、デザイナーにとっては作品。デザイナーの頭の中にある想いを記録し形にするのが私たちの仕事」と語られたことでした。デザイナーに敬意を払い、良いものを一緒につくろうという想いが強い会社なんだと改めて感じることができました。
他にも展示会限定のアウトレット品も仕入れてきたので、店頭限定で販売予定です。
最後に
今回は久しぶりの新作展示会ということもあり、一挙6作品も見ることができました。改めて宮崎椅子製作所のものつくりへの思いや雰囲気を感じることができる会でした。いくつか当店でも展示予定ですので、楽しみにしてください。