丸テーブルは、家族や友人と自然に向き合えるデザインとして人気があります。中でも「一本脚(センターベース)」タイプは、椅子の出入りがしやすく部屋もすっきり見えることから注目度の高いモデルです。
ただし、安定性や足元の余裕に関しては「思っていたのと違った」と感じる方も少なくありません。「子どもが寄りかかると揺れる?」「大人数で囲むと窮屈?」など、購入前に気になる点もあるはず。
この記事では家具専門店の視点から、一本脚丸テーブルのメリット・デメリットを整理し、後悔しない選び方のポイントとおすすめの国産モデルをご紹介します。
一本脚丸テーブルのメリット
360度どこからでも座りやすい
四本脚タイプでは「脚がある位置を避けて座る」必要がありますが、一本脚ならその制限がなく、どの方向からでも自由に椅子を差し込めます。食事中に人が増えても臨機応変に対応できるので、ホームパーティや子どもの友達が遊びに来るときにも便利です。家族構成の変化にも柔軟に対応できる点が、一本脚テーブルの大きな強みです。
椅子の出し入れが楽
特にアームチェアや回転チェアと相性が良く、脚にぶつからずにスムーズに出入りできます。四本脚だと「椅子を大きく引かないと立ち上がれない」ケースもありますが、一本脚なら最小限の動作で立ち座りが可能。小さなお子さまや高齢の方にとっても安心で、日常のちょっとしたストレスが軽減されます。
見た目がすっきり
中央に支柱が集約されているため、視覚的に軽やかで圧迫感がありません。シンプルモダンや北欧インテリアなど、すっきりとした空間づくりにぴったりです。また、ダイニングチェアのデザインを見せやすいのもメリット。お気に入りの椅子を並べたときに全体の雰囲気が映えるのは、一本脚ならではの魅力です。

配膳や掃除の動線が取りやすい
椅子の配置に自由度があるので、配膳がスムーズ。掃除機やロボット掃除機も動きやすく、毎日の生活動線が快適になります。
一本脚丸テーブルのデメリット
大型サイズでは安定性に注意
直径135cmを超えるような大きな天板では揺れを感じやすくなります。直径120cm前後までが安心のサイズ感です。
支柱の形状によって足元が窮屈
一本脚といっても、支柱の太さやベースの形状はメーカーによって異なります。円盤型ベースは安定性が高い反面、足を置く場所が限られる場合があります。逆にクロス型ベースは足の自由度が高い一方で、デザインの好みが分かれることも。足元の快適さは写真だけでは分かりにくいので、実際に座ってみることが後悔しないコツです。
荷重が中央に集中する
一本脚は天板や使う人の重みがすべて中央の支柱に集まります。そのため床が水平でないと不安定になったり、カーペット敷きの部屋では沈み込みが気になったりすることも。特に古い住宅や賃貸では「床が微妙に傾いていた」というケースもあるため、設置場所の床環境を事前にチェックしておきましょう。
子どもが体重をかけると揺れることも
食事中にお子さんが支柱に寄りかかると、多少の揺れを感じる場合があります。使用シーンを想定した確認が大切です。
動線確保にスペースが必要
丸テーブル全般に言えることですが、背後には最低600mm、理想は900mm以上の空間が必要。スペースに余裕を持たないと椅子の出し入れが窮屈になります。

後悔しないための選び方
直径ごとの座れる人数目安
一番多い後悔は使う人数と導線です。たまの来客ならいいですが、定期的に使う人数にあった大きさを購入しましょう。鍋やホットプレートを使う焼肉など家族の食卓の使い方もイメージしてみると良いかもしれません。
- Φ110cm:4人ゆったり
- Φ120cm:4〜5人
- Φ135cm:5〜6人
- Φ150cm:6人以上
→ 家族構成+来客頻度をもとにサイズを選びましょう。
動線幅・通路確保
丸テーブルは形状上、四角いテーブルよりもスペースをとる傾向があります。椅子を引くために背後に最低600mm、できれば900mm以上は確保したいところ。リビングダイニングに置く場合、通路やキッチン動線と干渉しないかどうかをシミュレーションしておくと失敗が少なくなります。
支柱ベースの形状を確認
- 円盤型 → 安定性が高いが足元は狭め
- クロス型 → 足の置きやすさ◎、ただしデザイン好みが分かれる
実際に座って確認
足元の余裕・揺れの有無は必ず試座で体感してください。実際に使う人数の椅子を置いたり、座ってみたり、必要に応じては天板を少し押してみて試してみるのが重要です。
おすすめの国産一本脚丸テーブル
一本脚の丸テーブルは、座りやすさとデザイン性に優れた選択肢です。
ただしサイズや安定性を見誤ると後悔につながるため、事前のシミュレーションと試座が大切。
飛騨産業 侭

おすすめポイント
- 足元すっきりと使えるシンプルな1本脚
- 豊富なサイズ展開
- 椅子を選ばず組み合わせやすい


商品の概要
- サイズ:Φ70~120×H65~72
- 樹種:ホワイトオーク / ビーチ / ウォルナット / ツートン(ホワイトオーク×ウォルナット)
- 価格帯:約12~32万円
当店でも人気の侭の丸テーブル。シンプルなデザインで、和にも洋にも馴染みます。直径や高さも細かくオーダーできるため、出入りのしやすさやお部屋のサイズに合わせやすいのも魅力です。材種や塗装色のバリエーションも豊富で、木の表情や色味によって雰囲気ががらりと変わります。サイズ選びや脚の仕様など、ぜひお気軽にご相談ください。
ナガノインテリア DT625

おすすめポイント
- デザイン性のある脚部
- 豊富なサイズ展開
- Φ130の大きなサイズも可能


商品の概要
- サイズ:Φ80~130×H30~72
- 樹種:レッドオーク / ウォルナット / ホワイトオーク / ブラックチェリー / ハードメープル
- 価格帯:約14~30万円
抜け感のある脚形状が特徴のDT625。Φ120cmでも20万以下(レッドオークの場合)と、比較的お求めやすいのも人気の理由の一つです。130cmが選べるメーカーはあまりないため、大きなサイズをお探しの方にもおすすめです。
浜本工芸 No.1オーダーテーブル

おすすめポイント
- 安定感のある脚形状
- 天板にハギ幅13cm以上のワイド材を贅沢に使用
- フランス産最高級オーク

商品の概要
- サイズ:Φ80~120×H60~75
- 樹種:オーク
- 価格帯:約28~32万円
円盤型の脚が安定感◎の浜本工芸No.1オーダーテーブル。天板にはハギ幅13cm以上のワイド材を使用し、フレンチオークの木目の美しさが際立つ一台です。塗装は計6色、天板と脚同色はもちろん、画像のような別々の色も可能です。グレーや白っぽいプレミアムオーク色など、トレンドカラーも選べるおすすめ商品です。
最後に
一本脚の丸テーブルは、座りやすさとデザイン性に優れた選択肢です。
ただしサイズや安定性を見誤ると後悔につながるため、事前のシミュレーションと試座が大切。
国産メーカーの一本脚モデルなら品質・耐久性も安心。
まずはお部屋の寸法を測り、生活動線をイメージした上で最適なサイズを選びましょう。