無垢材のダイニングテーブル、特に180㎝以上の大きなものや、一枚板など探していると聞くことがあるのが「耳付き」のダイニングテーブルという言葉。最近人気の耳付きテーブルについてこちらの記事では紹介します。
耳付きテーブルとは?
「耳付きのテーブル」と言われてもピンとこない方が多いと思いますが、イメージして頂きたいのは「パンの耳」です。
パンの耳が、食パン一斤の外側をあらわすように、耳付きテーブルの「耳」は原木の外側(表皮に最も近い部分)のことを指します。木の表面は硬くデコボコしており、きれいに製材することもできるのですが、あえて自然味あふれたデコボコの状態をそのまま残して加工したものが耳付きテーブルです。
天然木が世界に一つしかないように、木の表面の表情もそれぞれ違います。テーブルは側面の形状で大きく印象が変わるのですが、耳はさらに印象がガラリと変わります。耳があることで天然木らしさや自然の厳しさや美しさを感じることができる、重要なテーブルのデザインです。
耳付きテーブルの例
耳付テーブルといっても加工の仕方によって印象は大きく違います。いくつか耳付テーブルの事例を紹介します。
一枚板のように自然のそのままというものから、意外とシュッとした印象を受けるものまでさまざまです。
耳付きテーブルに向いている樹種
全ての樹種に皮はありますので、物理的には耳付テーブルはどんな天然木でも作ることが可能です。しかし、一般的に多いのはウォールナット材、チェリー材、トチ材、クリ材、ケヤキといった樹種が多いです。これらの樹種は耳の近くが状態が安定しているため、耳付として販売されることが多い樹種です。当店でもウォールナット材、チェリー材の2樹種を扱っております。
無垢のテーブルといえば思いつく「ナラ」「オーク」は耳の部分が腐りやすく管理が難しいためほとんど流通していません。
耳付きテーブルの種類
耳付きダイニングテーブルは大きく2種類あります。
- 一枚板
大きく、太く育った1本の木から無垢材をそのまま切り出し、繋ぎ合わせることなく仕上げた、一枚の板・天板です。 その木が育った歴史がそのままテーブルの表情になっており、世界に一つの特別なテーブルです。 - 耳付き接ぎ
無垢材の木の板をつぎ合わせ、両端に耳付の無垢材を接いだのが耳付き接ぎテーブルです。その中でも、1本の木を製材した際に隣合わせにあった2枚の木を、見開いた本のように繋ぎ合わせたテーブルを「ブックマッチ」と言います。
下の写真は耳付接ぎテーブルです。一枚板よりも木を選ぶことができるので、比較的キレイ目のテーブルを作ることが可能です。値段も一枚板より少し手頃になる場合が多いのも特徴です。
気を付けて欲しい「耳付き風」テーブルとは
最近多いのが耳付風に波状にテーブルの側面を加工したテーブルです。コストがグンと安く抑えれるのがメリットで。知ったうえで買うのは問題ないのですが、違うということは知っておいた方がいいです。予算や家具への価値観は人それぞれですので、当店でも扱っていますが、天然の耳付きと比べると表情が画一的です。
おすすめ耳付きダイニングテーブルのメーカー
一枚板は専門で扱っている家具屋や木工所が各地域に点在するので、今回は耳付き接ぎテーブルでおすすめのメーカーをご紹介します。一つ一つのテーブルで表情が異なるため、作るのが難しく、大きなメーカーは敬遠するのが耳付きテーブルです。その中でおすすめはナガノインテリアです。
ナガノインテリア
天然木を使った家具を受注生産でセミオーダーで作る福岡県の家具専門メーカーです。天然耳付のテーブルもサイズや脚の形状がオーダーで選べます。
- 天板の厚さは27mmと40mmの2種類
- 幅は天板厚27mmは200㎝まで、天板厚40mmはなんと248㎝まで
- 樹種はウォールナットとブラックチェリー
- 脚形状はパネル脚、スチール脚、ロの字脚の3種類
とにかく選べるオプションが多いのがナガノインテリアさんです。テーブルの側面も耳を際立出せるように耳を表にするか、耳を裏にするか選べるのも特徴です。天然耳を使いますので、テーブルサイズは若干誤差が出る点はご理解ください。
また天然耳付のテーブルは1枚ずつ表情が違いますので、事前にご相談頂ければ、いくつか候補の中から耳の雰囲気を選んで頂くことも可能です。ナガノインテリアは納品まで2-3ヶ月は掛かりますので、余裕を持った家具選びをおすすめします。
最後に
一枚板はちょっとハードルが高いけど、自然の感じは取り入れたいという方には耳付きテーブルはおすすめです。是非気になる方はお気軽にご連絡ください。