家具キノクニヤ店長
飛騨産業の森のことばとは
「森のことば」は、飛騨産業を代表するシリーズで、無垢材の個性を隠さず生かすことをコンセプトにしています。一般には避けられがちな「節」や「白太」、オーク特有の「虎斑模様」もあえて使い、自然の力強さや温かみを表現します。

自然な表情を楽しみながら、堅牢な構造で長く安心して使えるのが特徴で、飛騨産業ではロングセラーで今でも人気NO.1です。それなのに「思ったより木目のイメージが違った」「見た目は気に入ってたけど、長時間座るには・・・」と好みが分かれるソファなのです。
後悔につながりやすいポイント
人気や評判、店頭でのイメージだけで買うと後悔につながりやすいポイントがいくつかあるので紹介します。
木目や節や虎斑などの自然の模様がイメージと違う
広いお店で見ていた時は気が付かなった、木目や節の個性。個体差はもちろんありますが、自分が買った家具なのでよく見てみると1つ1つの模様が気になってくる方も。


- 節:枝の付け根。黒っぽく輪郭が出たり、小さい穴が開いている場合も。
- 白太:丸太の外周部の淡い帯。心材より明るく、色ムラや濃淡が出る要因。
- 虎斑(とらふ):オーク特有の木理(導管線)に対して現れる“光の反射模様”。虎柄のような模様に見える。
どれも天然木の証で、特に虎斑は良いものとして思われることもあるのですが、気になる方もいらっしゃいます。節に関しては穴埋め加工をしないというのも飛騨産業の特徴です。節は比較的少なめではありますが、天板やソファの背面などに必ず1-2個は入ってきます。
木目や節の位置などは指定できませんので、こういった自然の模様を受け入れられない方にはおすすめできません。
座り心地の好み(座面硬めで奥行きが深く、背面が低い)
座り心地にも個性があります。座面はやや硬めで、まっすぐです。背面が低いので背もたれに背中全体をゆったりもたれることが難しいです。ソファに求めるくつろぎ方は人それぞれですが、ハイバックのソファに、ゆったり座りたい方には向きません。

そして背面のクッションを動かすと分かるのですが、奥行きが非常に深いのも特徴です。身長が160㎝より低いと背面のクッションをもう1つ置いた方が座りやすいかもしれません。

置きクッションタイプなので、ソファ上で自由にカスタマイズしながら座れることはメリットでもあります。座面の上のあぐらをかいて座ったり、姿勢を変えながら座りたい人にはとてもおすすめです。
お部屋に置いたら思った以上に木の主張が強い
天井が広く、広々した店頭では気が付かないのですが、森のことばは本当に贅沢に無垢材を使っています。他のメーカーと比較しても、1つ1つの板も分厚いです。実際に家に置いてみるとあまりの存在感にびっくりする方も多くいらっしゃいます。

リビングが広く、ソファは天然木のナチュラルな感じを前面に出していこうという場合でしたらいいのですが、スタイリッシュなテイストを求めている場合は合わない可能性が高いです。
森のことばが“合う人/合わない人”
好みが分かれる森のことばシリーズ。合う人、合わない人を整理してみました。
合う人
- 木の個体差(節・白太・虎斑)を“味”として楽しめる
- ロー&ラウンジ寄りの浅め後傾でくつろぐ時間が長い
- コーデは“木部主役、張地は引き算”が好み
- リビングがゆったり広い
合わないかもしれない人:
- ソファで横になって長時間くつろぎたい(木肘のため不向き)
- きわめて均一な木目や色味を求める
- 頭まで支えるハイバックが必須
森のことばの納品事例
飛騨産業の森のことばをご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
商品についての質問、コーディネート、張地について、商品の見積もりについてお気軽にご連絡ください。メール、LINE、電話での問い合わせが可能です。

最後に
人気NO.1なのに、好みが明確に分かれるのが森のことば。それだけ特徴的だからこそ、長く愛用するファンが多く、ロングセラーになっているのだと思います。2025年の新作でサイズ展開も増えましたので、より選びやすくなりました。是非お気軽にお問合せください。