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小型犬がいる家のソファ選び——生地・高さ・奥行きで後悔しないポイント

家具キノクニヤ店長

小型犬と暮らすお客様から「ソファを買いたいけど噛まれそうで」というご相談をよくいただきます。噛む・掘るは習性なのでゼロにはなりませんが、生地と高さを正しく選べば、長く安心して使えるソファは必ずあります。飛騨高山で60年以上国産家具を扱ってきた立場から、本音でお伝えします。

小型犬と一緒にソファでくつろぎたい。でも噛まれたら、汚されたら——そう思って、ソファ選びを後回しにしていませんか。

噛む・掘るは犬の習性なので、しつけで頻度を減らすことはできても、ゼロにはなりません。だったら「やられにくく、やられても対処しやすい家具を選ぶ」という発想の方が、長く安心して暮らせます。

この記事では、小型犬と暮らす家庭のソファ選びで本当に大切なポイントを、国産家具専門店の視点から解説します。

小型犬とソファ——2つの悩みを整理する

小型犬がいる家庭のソファの悩みは、大きく2つに分けられます。

ひとつはソファへのダメージ。噛む・掘る・よだれ・粗相・抜け毛。特に子犬期は歯の生え変わりで何でも噛みたがるため、ソファが標的になることがあります。成犬になると落ち着くことが多いですが、習性として完全になくなるわけではありません。

もうひとつは犬の身体への負担。小型犬はソファの上り下りで関節や椎間板に負担がかかりやすく、骨折や脱臼のリスクもあります。ミニチュアダックスフンドのような胴長の犬種は特に注意が必要です。

この2つは別々に考えて対策するのが大切です。

噛む・掘るは「なくせない」前提で考える

噛むことは犬の本能的な行動です。しつけで「家具は噛まない」と覚えさせることはできますが、噛むという行為そのものをゼロにすることはできません。

特に子犬期(生後6〜7ヶ月頃までの歯の生え変わり時期)は、口の中の違和感から何でも噛みたがります。この時期を過ぎると落ち着くことが多いので、「子犬だから今だけ安いソファ」という選択は、結果的に損になることもあります。

掘る(ホリホリ)も同様で、寝床を整える野生時代からの習性です。ストレスが原因の場合は散歩やおもちゃで減らせますが、完全になくすのは難しい。

だったら「やられにくい生地・構造」と「傷んでも部分的に直せる設計」を最初から選ぶ方が、長く安心して使えます。

小型犬の身体を守るソファの選び方

① 座面高——目安は35cm以下

小型犬にとって、ソファの高さは大きな問題です。座面が高すぎると上り下りの際に関節へ負担がかかり、着地に失敗して骨折するケースもあります。特に骨が細いチワワや、胴長のミニチュアダックスフンドは要注意です。

目安として座面高35cm以下が安心です。30cm前後であれば、小型犬が自分で無理なく上り下りできます。

なお、座面高が多少高くても、ソファの前にペット用のステップやスロープを置くことで対応できます。ただし「最初から低い方がいい」のは間違いありません。

② アームの高さも見落とさない

見落としがちなのがアームの高さです。テンションが上がった犬がアームを踏み台にしてジャンプすることがあります。アームは座面高よりさらに約20cm高いため、小型犬にとっては危険な高さからの落下になることも。

飛騨産業 コブリナ アームレスタイプのコンパクトソファ

アームレスタイプのソファはこのリスクがなく、また猫の爪とぎの標的になりやすいアーム面積もないため、ペットがいる家庭では合理的な選択肢です。

③ 奥行きと広さ——人とペットが並べるサイズを

人とペットが一緒にくつろぐなら、奥行き80cm以上あると余裕が生まれます。奥行きが浅いと犬の居場所がなく、結局床に降りてしまうことも。

幅は3人掛け以上あると、人が横になっても犬の居場所が確保できます。「一緒にくつろぐ」ことを前提にするなら、少し大きめを選ぶのが正解です。

④ ソファ下のラグ——着地の衝撃を和らげる

ソファ選びではありませんが、ソファの前に厚めのラグやカーペットを敷くことも大切です。フローリングは着地の失敗が起きやすく、関節への衝撃も大きい。ラグを敷くだけで、日々の上り下りの負担がかなり変わります。

小型犬がいる家の生地選び——優先順位はここが違う

猫と違い、小型犬は意図的な爪とぎはほぼしません。爪が引っかかることはありますが、引っかき傷よりもよだれ・粗相・抜け毛・噛みへの対策を優先する方が現実的です。

当店が取り扱う国産メーカーのペット対応生地を、整理しました。

メーカー生地名特徴
飛騨産業スピリットアクアクリーン加工。水だけでよだれ・粗相が落ちる
ガウチョスェード調の表情が特徴の生地。ペットの爪などによる引掻きに強く、汚れた場合もご家庭で水洗いが可能。
ディナミカなめらかな肌触り、高い耐久性、そして優れた耐水・防汚性を兼ね備えた高機能素材
ナガノインテリアAF83*シリーズスクラッチフリー×ウォッシャブル。洗えて丈夫
ベルベット調生地引っかき強度に優れる
浜本工芸ガウチョスェード調の表情が特徴の生地。ペットの爪などによる引掻きに強く、汚れた場合もご家庭で水洗いが可能。
アクアクリーン対応アクアクリーン。水だけで粗相・嘔吐が落ちる

各生地がすべての商品・シリーズで選択できるかどうかは商品ごとに異なります。小型犬の種類や気になる悩みをLINEやメールでお伝えいただければ、具体的な生地と商品をご提案します。

また噛みや引っかきのリスクが少なく、よだれなども落ち着いているのであれば本革という選択もあります。ある程度傷を許容できるのであれば、味として楽しめるかもしれません。

座面高で選ぶ——専門店がおすすめする2モデル

飛騨産業 森のことば——座面高36cm、低めのフォルムが特徴

飛騨産業で最も人気のソファシリーズ。座面高36cmと低めに設計されており、小型犬が上り下りしやすい高さです。節のある天然木をそのまま活かしたデザインで、発売から20年以上たった今もロングセラーを続けています。

カバーリング仕様のため生地の交換が可能。ディナミカ・スピリット・ガウチョなどペット対応生地も選べます。

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ナガノインテリア LC034——座面高を34cmにオーダーできる

ナガノインテリアのLC034は、座面高を34〜43cmの間で1cmピッチでオーダーできます。国産家具の中でこれほど細かく高さを指定できるソファは珍しく、小型犬のサイズに合わせて最適な高さを選べます。

奥行きも85cmと95cmから選択可能。95cmタイプは人とペットが並んでゆったりくつろげる広さがあります。カバーリング仕様(ファブリックのみ)のため、生地が傷んだ場合もカバーだけ交換できます。

ナガノインテリア LC062——座面高を29cmからオーダーできる

ナガノインテリアのLC062は、座面高を29〜39cmの間で1cmピッチでオーダーできます。座面の奥行きも広く、木部が少ないので傷つきにくいのも特徴です。わんちゃんと一緒にくつろげる、おすすめのソファです。

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カバーリング構造が、小型犬のいる家に向いている理由

小型犬は大型犬に比べて噛む力が弱く、ソファへのダメージは比較的軽い傾向があります。だからこそ「最初から安いソファ」より「上質なカバーリングソファを選んで、傷んだらカバーだけ交換する」方が、長期的に見て合理的です。

新しいソファを買い替えるよりはるかにコストが低く、廃棄の手間もない。子犬期にやられても、カバー交換で対応できる安心感があります。

「ペットがいるから安いもので」ではなく、「ペットがいるからこそ、長く使えるものを」——その発想の転換が、結果的に豊かな暮らしにつながります。

国産家具の専門店に相談してみる

よくある質問

Q. 小型犬がいますが、座面高はどのくらいが適切ですか?

目安は35cm以下です。30cm前後であれば小型犬が自分で無理なく上り下りできます。ミニチュアダックスフンドやチワワのような骨が細い・胴が長い犬種は特に低めを推奨します。座面高が高い場合はペット用のスロープやステップを併用すると安心です。

Q. 小型犬がいる場合、生地は何を選べばいいですか?

小型犬は猫と違い意図的な爪とぎはほぼないため、引っかきよりよだれ・粗相・抜け毛への対策を優先するのがおすすめです。アクアクリーン加工のスピリットやガウチョ(飛騨産業・浜本工芸)、ウォッシャブルのAF83*シリーズ(ナガノインテリア)が特に適しています。

Q. 子犬のうちはどうすればいいですか?

子犬期(生後6〜7ヶ月頃まで)は歯の生え変わりで特に噛みたがります。この時期が過ぎると落ち着くことが多いので、最初から「カバーだけ交換できる」カバーリング構造のソファを選んでおくと、万が一やられても買い替え不要で対応できます。

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