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シキファニチアとは?椅子専門の国産家具メーカーを老舗専門店が解説|価格・評判・有名メーカーとの違い

家具キノクニヤ店長
家具キノクニヤ店長

「シキファニチアって、どんなメーカー?」——お店でもよく聞かれる質問です。CMもないし、ブランドとして特別有名というわけでもない。それなのに、座ってみると驚くほど座り心地がよくて、値段も思ったほど高くない。今回は、飛騨高山で国産家具を扱ってきた専門店の視点から、シキファニチアの素性をご紹介します。

シキファニチアとは?椅子に特化した福岡の国産家具メーカー

シキファニチア(SiKI FURNITURE)は、福岡県朝倉市にある椅子専門の国産家具メーカーです。1970年(昭和45年)に椅子の製造からスタートし、長年OEM中心で全国の家具メーカーに商品を供給してきた歴史があります。2006年からは自社ブランドとしての製造を本格化し、現在は椅子50種以上のラインナップを、全国の家具専門店を通じて販売しています。

飛騨産業・カリモク・カンディハウスのような全国的な知名度はありませんが、家具業界の中では「椅子の作り手」として確かなポジションを築いてきたメーカーです。「ファニチア」という独特の表記は徳島の冨士ファニチアと同じ流派で、英語の「ファニチャー」をあえて「ファニチア」と表記しています。

会社概要

項目内容
会社名シキファニチア株式会社
所在地福岡県朝倉市柿原458
創業1970年(昭和45年)12月
主力製品木製ダイニングチェア・ダイニングテーブル
樹種ウォールナット/ブラックチェリー/ホワイトオーク/レッドオーク
張り地約100種類から選択可能
受賞歴福岡県産業デザイン奨励賞(1999年・2002年)
販売方法受注生産・全国の国産家具専門店経由で販売

本社・工場・ショールームは福岡県朝倉市の田園風景の中にあり、東京オフィスを併設しています。大手メーカーのような全国直営ショールーム網は持っていません。これは後述する「価格が抑えられている理由」の重要なポイントになります。

OEMから自社ブランドへ。50年以上の椅子づくりの蓄積

シキファニチアの歴史で特徴的なのは、長くOEM(他社ブランドとして商品を製造する形態)を続けてきたという点です。1973年に現所在地に移転した後、全国の家具ブランドへ椅子を供給し続けてきました。自社ブランドの製造を始めたのは2006年から。つまり、「椅子をつくる技術」だけを30年以上磨き続けた工場が、ようやく自分たちの名前で椅子を出し始めた——それがシキファニチアというメーカーです。

OEM時代に培った量産技術と、自社ブランド化以降に外部デザイナーを積極的に起用してきたデザイン力。この2つが合わさっているのが、シキファニチアの椅子の品質と価格バランスの土台になっています。

当店でも、シキファニチアの椅子を実店舗に複数展示しています。ミナペルホネンの生地で張った椅子もあり、実際に座って・触って確かめていただけます。

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シキファニチアの代表的な椅子3選

50を超えるラインナップの中から、当店で特に人気の高い、シキファニチアらしさが出ている3モデルをご紹介します。

ユナ(UNA)|どんなインテリアにも合うシンプルな定番

細身の脚、無駄のないライン、控えめな主張。「シンプルでありながら奥深い」というシキファニチアのコンセプトを、最もまっすぐ体現したモデルです。アーム・セミアーム・アームレスはもちろん、カウンタータイプまで揃っており、家族の食卓から書斎まで幅広く使えます。

北欧テイストにも、和モダンにも、新築のフローリングにも合わせやすい。「最初の1脚で迷ったらユナ」と当店でもおすすめする万能モデルです。

オメガ(OMEGA)|流れるような曲線の美しさ

背から肘へと連続するなめらかな曲線が特徴のセミアームチェア。横や後ろから見たときの美しさで一目惚れされる方が多いモデルです。無垢材を贅沢に使いながらも、接合位置を工夫することで価格を抑えており、コストパフォーマンスでも評価されています。

「他のメーカーの椅子では物足りないけれど、ハイブランドは予算オーバー」という方に、最も多くおすすめしている椅子です。

アンカー(ANKER)|チョイ肘で出入りしやすい

セミアームの中でも肘部分を控えめにした「チョイ肘」タイプ。テーブルへの収まりがよく、立ち座りもスムーズ。日常使いのダイニングチェアとしての完成度が高いモデルです。

3モデルに共通する「軽さ」という見落とされがちな美点

当店で実際にシキファニチアの椅子を扱ってきて感じるのが、「椅子そのものが軽い」ということです。これはカタログにも、競合店のレビューにもあまり書かれていません。

無垢材の椅子は重さが7〜10kgになるものも珍しくないのですが、シキファニチアは無垢材の重厚感を保ちながら、女性でも片手でスッと動かせる重量に収めています。これは毎日の食事のたびに椅子を引く・床掃除のために動かすといった日常の負担を大きく左右する要素。設計の段階で「過度な装飾をしない」「無垢材を使いながらも接合位置を工夫する」ことで実現されています。

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シキファニチアの椅子が評価される3つの理由

シキファニチアが業界内で評価されている理由を、「デザイン」「造り」「バランス」の3つに分けて整理します。

理由1|国内屈指のメーカー出身デザイナー陣

シキファニチアは社内デザイナーを抱えるのではなく、外部のパートナーデザイナー陣と一緒に商品開発を行う体制を取っています。これは家具業界では珍しいことではありませんが、注目すべきはその顔ぶれです。

デザイナー主な経歴
原 久雄(ディレクター兼任)金沢美術工芸大学卒、元・天童木工 開発部
中尾 雅治多摩美術大学卒、元・ナガノインテリア工業
村澤 一晃ムラサワデザイン代表。家具を中心に幅広いプロダクトを手がける
稲垣 巌松本民芸家具勤務後、デンマークPPモブラー社にて研修。「Inagaki design works」主宰
品川 武士シナガワデザインスタジオ代表。福岡デザイン専門学校講師
堀 達也家具デザイナー藤森泰司氏に師事。HORIdesign主宰

つまり、シキファニチアの椅子は「天童木工で椅子を設計してきた人」「ナガノインテリアで34年間家具を設計してきた人」「デンマークの巨匠ウェグナーの椅子を作るPPモブラーで学んだ人」といった、日本の家具業界の中核を経験してきたデザイナー陣によって生み出されています。

大手メーカーで何十年も椅子を設計してきた人たちが、自社の枠を離れて「本当に作りたい椅子」を福岡の小さな工場と一緒に作っている——シキファニチアの椅子のデザイン水準が高い理由は、ここにあります。

理由2|ほぞ&だぼ組と一貫自社生産

椅子で最も負荷がかかるのは、後ろ脚と座面下の座枠の接合部です。長年使ううちにここがガタつくか、最後までしっかりしているかで、椅子の寿命は大きく変わります。

シキファニチアはこの接合部に「ほぞ組+だぼ組」の併用構造を採用しています。凹凸のほぞ組で組んだ後、横からだぼ組で「かんぬき状」にロックする構造で、物理的に抜けない設計になっています。表からは見えない部分ですが、ここにきちんと手間をかけているのが、長く使える椅子の条件です。

また、木取り(材料の切り出し)から塗装、張り地までをすべて自社工場で一貫生産しているのも特徴です。10年以上前にシキファニチアの椅子を購入されたお客様が、お引っ越しのタイミングでメンテナンスにお持ちになることがあります。手で押した感触でガタつきがないことを、こちらも毎回確認しています。

理由3|デザイン・座り心地・価格の三角バランス

家具を選ぶときの3つの軸——デザイン・座り心地・価格——は、しばしばトレードオフになります。デザインを追求すれば価格が上がる。座り心地を追求すれば構造が複雑になり重くなる。価格を抑えればどこかにしわ寄せが来る。

シキファニチアの椅子の特徴は、この3つのどれも極端に振らずに、高い水準でバランスを取っていることです。「最高峰のデザイン」でも「最高の座り心地」でもなく、「いいものを、無理のない価格で」という設計思想。これが「家具に詳しい人ほどシキファニチアを選ぶ」と言われる理由です。

【専門店視点】なぜシキファニチアは他の国産メーカーより安いのか

シキファニチアの椅子は、同等品質の他の国産メーカーと比べて2〜3割ほど価格が抑えられています。「品質はそれなりに良さそうだけど、なぜここまで安いのか」——当店でもお客様から最もよく聞かれる質問です。

結論から言えば、安かろう悪かろうではなく、「販売・宣伝にかけるコストを抑えて、商品そのものに価値を集中させている」のがシキファニチアです。具体的には、4つの理由が組み合わさっています。

理由1|全国直営ショールームを展開していない

飛騨産業は全国6か所、カリモクは全国20か所以上、カンディハウスは旭川・東京・大阪・名古屋などにメーカー直営ショールームを構えています。立派なショールームを各地に維持するには、家賃・人件費・光熱費・展示什器の更新といった膨大なコストがかかり、これは家具価格に反映されます。

一方シキファニチアは、本社(福岡県朝倉市)と東京オフィスのみ。ショールーム機能は全国の取扱専門店に委ねる形を取っています。「メーカーが自前でショールームを構える」というコストを商品価格に乗せていないのが、価格が抑えられる最大の理由です。

理由2|販売応援営業を置かない

大手家具メーカーの中には、家具店に営業マンを派遣して販売を応援する仕組みを持っているところがあります。お客様が来店された際に、メーカー側のスタッフが直接接客に入るような体制です。これも商品開発以外のコストとして家具価格に乗ってきます。

シキファニチアはこの仕組みを持たず、商品の品質と取扱専門店の接客力で勝負する体制を取っています。専門店側からすると「商品力で売り切ってください」という姿勢のメーカーで、扱う側にも力量が問われます。逆に言えば、シキファニチアを継続して扱っている家具店は、それなりに椅子の知識と接客力を持っている店だと言える、というのが業界の見方です。

理由3|OEM時代に培った量産技術の蓄積

前述のとおり、シキファニチアは創業から30年以上OEMで他社ブランドの椅子を製造してきました。「効率的に、安定した品質で椅子を量産する」技術が会社の基盤になっています。

自社ブランド化以降も、この量産技術が無垢材の取り方や加工工程の効率化に活きており、結果として「無垢材の椅子なのに、無理のない価格」を実現できています。

理由4|大川という家具産地の集積効果

シキファニチアが拠点を置く福岡県朝倉市は、日本三大家具産地のひとつ「大川エリア」の隣接地。木材の調達ネットワーク、職人の集積、関連加工業の集積が整っており、効率的に家具を作れる環境にあります。飛騨高山・旭川と並ぶ日本の家具産地の一角に拠点があることも、品質を保ちながら価格を抑えられる理由のひとつです。

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飛騨産業・カリモク・カンディハウスとの価格比較

具体的にどのくらい違うのか、当店で扱う代表的な国産メーカーの同等クラスのセミアームチェア(板座・ホワイトオーク材・標準仕様)で比較してみます。条件をなるべく揃えるために、樹種・座面タイプ・アーム形状を同じにしています。

メーカー代表モデル(板座・セミアーム・ホワイトオーク)価格目安
シキファニチアオメガ s/セミアーム6万円〜
飛騨産業SEOTO セミアームチェア(KD201AN)9万円台〜
飛騨産業YURURI(SL221AN)7万円台〜
カリモクCW5640 板座セミアーム6〜8万円台
カンディハウス同等クラスのセミアームチェア10万円前後〜

※価格は時期・仕様・販売店・キャンペーンにより変動します。具体的な最新価格は当店までお問い合わせください。

同じ国産・同じ無垢材・同じホワイトオーク・同じセミアームの板座という条件で比べても、シキファニチアは飛騨産業カンディハウスとは2-割りに近い価格差になります。

もちろん、飛騨産業のSEOTO-EXのように人間工学に基づいた座り心地の追求があったり、カンディハウスのような北海道産材へのこだわりとデザイン性があったり、各メーカーは価格に見合った独自の価値を持っています。価格だけで優劣がつくものではありません。次のセクションで、それぞれのメーカーが向く人を整理します。

シキファニチアはどんな人に向く?他メーカーとの違い

当店で実際にお客様と話している中で、それぞれのメーカーが向くのはこんな方、という整理です。

メーカーこんな人に向く
シキファニチアブランド名より「中身」で選びたい人。デザイン・座り心地・価格のバランス重視。椅子を主役にしたい人
飛騨産業ブランド力・デザインと座り心地を重視する人。板座面の椅子が好きな人。無垢材の家具へのこだわり。
カリモク知名度の高さ・全国どこでも見られる安心感・幅広い品揃えを求める人
カンディハウスハイデザイン・北海道産材・モダンインテリア重視の人

シキファニチアは、「家具に詳しい人が選ぶメーカー」と当店ではよく説明しています。家具雑誌を読み込んだり、いくつかのショップを回って椅子に座り比べたりする中で、最終的にシキファニチアに辿り着く方が多いのです。

家具キノクニヤ店長
家具キノクニヤ店長

逆に、「とにかく有名なブランドの椅子が欲しい」「全国どこにでもショールームがあって安心したい」という方には、シキファニチアより飛騨産業やカリモクの方が合うかもしれません。当店では、お客様のご要望をうかがった上で、シキファニチア以外の選択肢もフラットにご提案しています。

樹種4種・張り地100種から選べるオーダー対応

シキファニチアの椅子は受注生産が基本で、樹種・張り地・座面タイプを選んで注文できる仕組みになっています。

選べる樹種は4種類

樹種特徴シキファニチアでの位置づけ
ウォールナット濃いダークブラウン。しっかりした木目。経年で明るくなる最高価格帯
ブラックチェリー赤みのある肌色から褐色へ。経年変化が最も大きい中〜高価格帯
ホワイトオーク北欧家具の中心樹種。明るく清潔感のあるトーン中価格帯
レッドオークホワイトオークよりやや赤みが強い。流通量が多く比較的安価最も価格を抑えられる

注目してほしいのは「ブラックチェリーが選べる国産メーカーは意外と少ない」ことです。ブラックチェリーは経年変化で美しい褐色に育つ人気の樹種ですが、扱っているメーカーは限られます。シキファニチアは標準で対応しており、しかも他メーカーと比べてリーズナブルに選べる珍しい存在です。

張り地は約100種類から選択可能

布・合成皮革・本革まで含めて約100種類の張り地から選択でき、ラインナップ以外の張地指定や、お客様自身の生地を持ち込んでのオーダー製作にも対応しています。当店でも、ミナペルホネンの生地で張ったシキファニチアの椅子を展示しており、組み合わせの幅を実物でご確認いただけます。

「インテリア全体の色を揃えたい」「アクセントになる椅子が欲しい」という細かい要望にも対応しやすいのが、受注生産メーカーならではの強みです。

よくある質問

Q. シキファニチアは値引きで買えますか?

受注生産が基本のため、頻繁な値引きはありません。ただし、家具店独自のセールやメーカーとの協賛キャンペーンの時期には値引き対象になることがあります。当店でも年に数回、国産家具SALEを実施しています。詳しくは取扱店までお問い合わせください。

Q. 福岡まで行かないと買えませんか?

いいえ、シキファニチアの椅子は全国の取扱専門店で購入できます。当店(家具キノクニヤ・岐阜県高山市)でもユナ・オメガ・アンカーなど複数モデルを展示しており、全国へ配送可能です。LINE・メール・電話でのご相談も対応しているので、遠方の方でもお気軽にご相談ください。

Q. 修理や張り替えはできますか?

受注生産メーカーで部材管理がしっかりしているため、長期にわたって修理・張り替えに対応しています。座面の張り替え、脚カット加工なども可能です。当店経由でメーカーと調整しますので、長く使いたい方も安心して選んでいただけます。

Q. 納期はどのくらいですか?

受注生産のため、ご注文から30〜60日程度が目安です。樹種・張り地・時期によって前後します。新築や引っ越しのタイミングで使いたい方は、入居の2〜3ヶ月前にはご相談いただくとスムーズです。

Q. 椅子だけでなくテーブルも作っていますか?

はい、ダイニングテーブルも14種類ほどラインナップしています。椅子に合わせて同じ樹種で揃えやすく、ダイニングセットでの注文も多いです。ただしソファや収納家具はほとんど作っておらず、あくまで椅子とテーブルが中心のメーカーです。

まとめ|「ブランドより中身」で椅子を選ぶ人へ

シキファニチアは、ブランド力よりも商品そのものの価値に投資先を集中させた、椅子の専門メーカーです。

全国にショールームを展開せず、販売応援営業も置かない。広告にも大きな投資をしない。その代わりに、天童木工やナガノインテリア出身の経験豊富なデザイナー陣を起用し、自社一貫生産でほぞ&だぼ組のような確かな構造を作り、樹種4種・張り地100種から選べるオーダー対応で応えてくれる——「品質と選択肢に費用を集中させた」のがシキファニチアです。

結果として、同等品質の他メーカーと比べて2〜3割抑えられた価格で、デザイン・座り心地・実用性のバランスが取れた椅子を選ぶことができます。「ブランド名より、中身で選びたい」方にこそ、最も納得して選んでいただけるメーカーだと当店は考えています。

当店(家具キノクニヤ・岐阜県高山市)では、シキファニチアの椅子を複数モデル展示しており、ミナペルホネンの生地で張ったモデルも実際に座っていただけます。LINE・電話・全国配送にも対応しています。「実物に座ってから決めたい」「他のメーカーと座り比べたい」方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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