家具キノクニヤ店長
今回は、家具屋の視点から品質とデザインを中心に、両社の特徴を比較しながら、どんな人に向いているのか解説します。
浜本工芸とカリモクの基本情報
まず、どちらも当日本を代表する家具メーカーです。どちらも素晴らしいメーカーですので優劣というよりは共通点や特徴の違いをご紹介できたらと思っています。
まずは、それぞれの会社の概要を比較してみましょう。カリモクは国産家具では日本一の売上を持つ総合家具メーカーです。浜本も国産家具のベスト5前後には入る、TOPメーカーです。
浜本工芸 | カリモク | |
---|---|---|
本社所在地 | 広島県広島市 | 愛知県知多郡東浦町 |
創業年 | 1948年 | 1940年(木工業開始) |
主な生産拠点 | 広島県(すべて国内生産) | 国内(愛知・岐阜・大阪)、海外 |
年商 | 約50億円 | 約300億円 |
ショールームの数 | 全国8ヵ所 | 全国20ヵ所以上 |
主な商品 | リビング・ダイニング家具、学習机 | ソファ、リビング・ダイニング家具 |
生産体制 | 完全国内生産 | 国内生産が中心だが、一部海外工場も活用 |
浜本工芸の特徴
浜本工芸は、広島県に本社を構え、1948年創業の老舗家具メーカーです。最大の特徴は、「完全国内生産」を貫いている点で、家具の設計から製造まで、すべて広島県の自社工場で行っています。そのため、品質管理が徹底されており、細部まで精度の高い仕上がりが魅力です。特にナラ無垢材を使用した家具作りにこだわっており、ダイニング家具や学習机の分野では業界トップクラスの評価を得ています。

カリモクの特徴
一方、カリモクは愛知県に本社を置く、日本を代表する家具メーカーで、売上規模は約300億円と業界内でも最大級の規模を誇ります。カリモクの魅力は、デザインの多様性と独自の木材加工技術です。無垢材だけでなく、成形合板を巧みに活用し、デザインの自由度を高めることで、モダンな家具や独創的なフォルムの家具を多数展開しています。特にソファやリビング家具の分野で強みを持ち、全国20ヵ所以上にショールームを展開するなど、ブランドの認知度も高いです。デザイナーとのコラボ商品や、カリモク内にもいくつかのブランドがあり、幅広いテイストをカバーしています。
共通点 – 両社に共通するこだわりと強み
浜本工芸とカリモクには、実は共通する点も多くあります。特に、以下の3点は、どちらのメーカーにも共通する大きな魅力です。
① 高品質な木材を使用
- 浜本工芸はナラ無垢材を中心に使用し、耐久性を追求
- カリモクは無垢材+成形合板を組み合わせ、軽さとデザインの自由度を確保
どちらも素材選びに妥協がなく、しっかりとした木の質感を楽しめる家具を提供しています。ここで特質すべきは、どちらも木製家具をメインとしている点、そして浜本はナラ材に特化しているという点です。(一部レッドオークやウォルナットも使用)家具に使える材が、どんどん稀少になっている中で材に特化しているというのは大きな特徴です。

② 国内での丁寧な家具作り
- 浜本工芸はすべての製造工程を広島の自社工場で完結
- カリモクも国内生産が中心で、熟練の職人による丁寧な仕上げが魅力

✅ どちらも「国産家具メーカー」としての誇りを持ち、細部までこだわった作りをしています。
③ 長く使える耐久性
- 浜本工芸は「修理・再塗装ができる無垢材家具」としての強み
- カリモクも「耐久性を考慮した加工技術」によって長持ちする設計
長く使うほど味が出るのは、両ブランドの共通点。**メンテナンスしながら何十年も使えるのは、どちらの家具も同じです。
✅ 「買い替え前提ではなく、長く使える家具を選びたい人には、どちらもおすすめ」
浜本工芸とカリモクの違い
浜本工芸とカリモクはどちらも品質にこだわっていますが、素材の選び方や耐久性の考え方には違いがあります。以下の表で、具体的な違いを整理しました。
項目 | 浜本工芸 | カリモク |
---|---|---|
主要素材 | ナラ無垢材(特にダイニング家具・学習机)木部を中心にした商品。 | 無垢材+成形合板の組み合わせ オーク、ウォールナット、ブナが中心。ファブリックや革がメインの商材も多い。 |
デザイン | シンプル、ナチュラルが得意 | 外部デザイナ―を使用したものも多く、シリーズにより幅広いデザインをカバー。 |
メンテナンス性 | 再塗装や修理が可能(傷がついても削り直せる) | 成形合板は修理が難しいが、カバーリング対応のソファなどはメンテナンスしやすい |
加工技術 | シンプルで堅牢な構造(長期間の使用に耐えられる) | デザイン性を重視した加工(曲線や軽量化がしやすい) |
保証 | 5年間品質保証 | 3年保証 |
得意な家具 | ダイニングセット、ソファ、学習机 | 総合家具全般 |
浜本が樹種やテイストなどが偏っているのに対して、カリモクは総合的にカバーしています。浜本工芸というとナチュラルやどこか懐かしいというイメージが強いですが、ここ5年ほどでデザイン性の高いものも出てきました。ナラ材に特化しているという点は変わらないので、ナラ・オーク系の木製中心でナチュラル系なら浜本工芸のほうがおすすめです。
浜本工芸の特徴
浜本工芸の特賞はナラ材を中心にした家具であるということです。特にソファでは木をしっかり使ったフレームのソファが多いです。ダイニングテーブルも最近は脚にスチールを使ったものも出てきましたが、基本的には全て木、無垢材を使ったものが得意です。また浜本は学習机が得意なのも大きな特徴です。こちらもナラの無垢材を使ったデスクになっています。
浜本というとどこか懐かしい家具のイメージも強いのですが、ここ10年で塗装色やデザインも変化しており、木の良さを活かした魅力的な家具が多くあります。最近ではナラ材の中でもヨーロピアンオークに力を入れたシリーズなども展開しております。


カリモクの特徴
幅広い家具を扱っていますがソファだと浜本と比較して、木を使いながらもファブリックや革を全体的に使った家具が得意です。成型合板を得意とするため、丸みを帯びたデザインが多いのも特徴です。
ナチュラルからスタイリッシュまで幅広く、国内外のデザイナーを使ったものも多いです。「カリモク60」 「karimoku new standard」 などシリーズを分けることで挑戦的なデザインのものも多く、カリモクと一言では括れない幅広いデザインのものがあります。

価格帯の比較
家具を選ぶ際、品質やデザインとともに気になるのが価格帯です。浜本工芸とカリモクはどちらも国産の高品質家具メーカーです。メインになる家具の価格帯はに同じ程度ですが、カリモクの方が価格帯の幅が広いものも扱っています。
項目 | 浜本工芸 | カリモク |
---|---|---|
価格の特徴 | 高価格帯が中心(無垢材使用のため原価が高い) | 価格帯の幅が広い(エントリーモデルから高級ラインまで) |
ソファ 2人掛け | 20万~30万円前後 | 20万~40万円前後 |
ダイニングチェア | 4万円~9万円前後 | 4万円~12万円前後 |
ダイニングテーブル 幅150㎝ | 12万~25万前後 | 10万~30万前後 |
耐久性と価格の関係 | 高価だが、無垢材のため長期間使用可能 | コストを抑えたモデルもあり、デザイン重視で選びやすい |
価格帯の特徴
✅ 浜本工芸は、高価格帯が中心だが、耐久性と修理のしやすさを考えれば長期的にコスパが良い。
✅ カリモクは価格帯の選択肢が幅広く、手軽なモデルから高級ラインまで揃っている。
最後に
浜本工芸とカリモクは、どちらも日本を代表する高品質な家具メーカーですがデザインや使う材料へのこだわりでは違いがあります。それは良し悪しではなく会社の方針や個性と言えるかもしれません。どちらも間違いない品質の家具ですので、是非実物を見て、座ってその違いを感じて、自分のライフスタイルに合う家具を見つけてください。
長く使う家具だからこそ、しっかりと選んで、自分にぴったりの一品を手に入れましょう!是非お気軽にご相談ください。