マスターウォールのソファは、定番のデニッシュをはじめ、シリーズがとても多いブランドです。公式サイトを見ても種類が多く、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マスターウォールの正規取扱店である家具キノクニヤが、マスターウォールの人気ソファを比較し、選び方の軸をわかりやすく整理します。結論から言うと、まずはデニッシュ4兄弟から選び、合わなければほかのシリーズを見るのが近道です。
家具キノクニヤ店長
結論|迷ったら「デニッシュ4兄弟」から選ぶ
マスターウォールのソファの中心にあるのが、デニッシュ、デニッシュグランデ、レイジーデニッシュ、デニッシュフリーの4シリーズ、いわば「デニッシュ4兄弟」です。2004年に発売されたデニッシュをベースに、座り方や背もたれの違いで枝分かれしたシリーズで、マスターウォールのソファの定番になっています。
デニッシュ系が選ばれる理由は、木の見え方にあります。国産の木製ソファは、背中側やアームまで木のフレームが回るものが多いのですが、デニッシュ系は木が脚まわりの下部だけで、背面までファブリックで張られています。ウォールナットの上質さは感じられるのに、木が主張しすぎない。このすっきりしたバランスは、ほかのメーカーにはなかなかありません。
どのシリーズが合うかは、次の3つの質問でおおよそ絞り込めます。「はい」で止まったところが、あなたに合うシリーズです。

座面の低さが気になる方は座面38cmのチル925やポロ、ダイニングで使いたい方はリッツやレガーロも候補になります。それぞれのシリーズは、このあと詳しく紹介します。
マスターウォールのソファを選ぶ3つの軸
診断チャートの3つの質問を、もう少し詳しく説明します。
① 座る派か、寝る派か
ソファで背もたれに寄りかかって、話したり本を読んだりすることが多いなら「座る派」。あぐらをかいたり、昼寝をしたりすることが多いなら「寝る派」です。座る派は背もたれのしっかりしたデニッシュやグランデ、寝る派は背クッションのないレイジーデニッシュや、座面の広いデニッシュフリーが向いています。

② 木をどれだけ見せたいか
マスターウォールのソファは、木の見え方がシリーズによって大きく違います。木が脚まわりだけのデニッシュ系は、ファブリックが主役のすっきりした印象。一方、モアレスやモノ、ヘヴンは、ウォールナットのフレームが背面や肘まで見え、木の存在感を楽しめます。部屋にどれだけ木の分量を足したいかで選ぶと、イメージのずれが起きにくくなります。
| 木の見え方 | シリーズ |
|---|---|
| 少なめ(脚まわりのみ、背面はファブリック) | デニッシュ、グランデ、レイジー |
| 選べる(ウッドアーム・ウッドバックあり) | デニッシュフリー、コンポジット |
| 多め(背面・肘まで無垢材) | モアレス、モノ、ヘヴン、ポロ、リッツ、レガーロ |
③ すっきり派か、リッチ派か
部屋を広く見せたい、圧迫感を抑えたいなら「すっきり派」。クッションの厚みや、ゆったりした重厚感を楽しみたいなら「リッチ派」です。
すっきり派には背の低いデニッシュやレイジー、リッチ派にはハイバックのグランデや、フェザーをたっぷり使ったヘヴンが合います。デニッシュで迷ったときは、背中から頭の近くまで包まれたいならグランデ、部屋をすっきり見せたいならデニッシュが目安です。
デニッシュ4兄弟の違い
まずは定番の4シリーズを比べます。3人掛けの価格は、いちばん安い仕様の場合の目安です(2026年11月時点、税込)。
| シリーズ | 背もたれ | 座面高 | こんな人に |
|---|---|---|---|
| デニッシュ | ミドルバック | 30cm | 定番。座る派で、すっきり見せたい |
| グランデ | ハイバック | 34cm | 座る派で、背中全体を預けたい |
| レイジー | 背クッションなし | 低め | 寝る派。寝転んで足を伸ばしたい。座面で胡坐をかきたい。 |
| フリー | フリーバック | 38cm | 座る・寝るを自由に。組み合わせたい |
デニッシュ|迷ったらこれ。かたさを選べる定番
2004年発売のロングセラーで、公式でも「人気No.1の定番ロースタイルソファ」と紹介されている、マスターウォールのソファの顔です。座面高30cmのロータイプで、座面と背もたれの硬さをそれぞれハード・ノーマルから選べます。

座面の下に張られたウェービングベルトで、硬めでも底つき感がないのが特徴。3人掛けで352,000円〜です。


デニッシュグランデ|背中から包まれる、座り心地重視のハイバック
デニッシュの背もたれを高くし、フェザー100%の大きな背クッションを合わせたシリーズ。背中全体がふんわり包まれる座り心地は、4兄弟の中でも格別です。

座面高はデニッシュより4cm高い34cmで、立ち座りも少し楽になります。3人掛けで385,000円〜です。

背面のクッションに包み込まれる座り心地は是非体験してみてください。

レイジーデニッシュ|「何もしない」を楽しむ、寝転び派のソファ
背もたれのクッションをあえて取り除き、広いワンシートの座面にしたシリーズ。寝転んだり、足を伸ばしたり、思い思いの姿勢でくつろげます。背中を支えたいときは、別売りのクッションを組み合わせます。脚を外すと座面高20cmの床座スタイルにもなります。


3人掛けで236,500円〜と、4兄弟の中では手ごろです。
デニッシュフリー|座る・寝る・組み合わせる自由
座る向きを選ばないフラットな座面に、ウッドアームやウッドバックを組み合わせられるシリーズ。座面高は標準的な38cmで、脚を付け替えると28cmのロースタイルにもできます。

組み合わせ方で表情が変わるので、部屋に合わせて自由にレイアウトしたい方に向いています。フラット(180×100)で225,500円〜です。
デニッシュとグランデの違いや、硬さ・カバー・口コミは、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ マスターウォールのデニッシュソファ徹底解説|グランデとの違い・硬さ・価格
デニッシュ以外のシリーズ|悩み別に選ぶ
デニッシュ4兄弟が合わなかったときに見てほしいシリーズを、悩み別に紹介します。
木のフレームを見せたい:モアレス・モノ・ヘヴン
モアレスは、2001年に生まれた「マスターウォールのソファの原点」。「Less is More」から名づけられ、ウッドフレームに置きクッションを載せたシンプルな構造です。座面高32cmのロータイプで、背面からもウォールナットの無垢材が見えます。3人掛け(180)で363,000円〜。
モノは、ウッドフレームにフェザークッションを組み合わせたシリーズ。クッションが浮いているように見えるミニマルなデザインで、ラフな無骨さもあります。3人掛け(180)で473,000円〜。
ヘヴンは、公式が「フラッグシップモデル」と呼ぶ最上位のシリーズ。フェザーをたっぷり使ったボリュームのあるクッションを、肘から背にかけての無垢のウッドフレームが支えます。とことん包まれる座り心地を求める方に。2人掛け(180)で704,000円〜です。
座面を標準的な高さにしたい:チル925・チル ハイバック・ポロ
チル925とチル ハイバックは、レイジーデニッシュをベースに、座面高を標準的な38cmにしたシリーズ。ロースタイルは低すぎると感じる方でも、すっきりしたデザインを選べます。チル925は3人掛け(180)で236,500円〜。
ポロは、デニッシュの座り心地はそのままに、座面高を38cmにしたウッドフレームソファ。背面にウォールナットの背板が入り、木の存在感もあります。3人掛け(180)で396,000円〜。
自由に組み合わせたい:コンポジット
コンポジットは、ワンアーム、アームレス、コーナー、オットマンなどのパーツを組み合わせるシステムソファ。バネを使わない高密度ウレタンの積層構造で、サイズは50mm単位でオーダーできます。L字やコの字など、広い空間に合わせて自由にレイアウトしたい方に向いています。
ダイニングで使いたい:リッツ・レガーロ
ダイニングテーブルと合わせて、食事もくつろぎもソファで過ごす「ソファダイニング」向けのシリーズです。リッツは座面高41cmで、カフェのような雰囲気のラウンジダイニングに。3人掛け(180)で374,000円〜。レガーロは奥行60cmのコンパクトなソファベンチで、背面に抜けがあり圧迫感がありません。3人掛け(188)で236,500円〜。
節や木の表情を楽しみたい:コモンルーツ
マスターウォールのサブブランド「コモンルーツ」は、節や白太を含む木材(コモングレード)を使い、木の表情をあえて生かしたシリーズです。ウッドフレームが軽やかなブリッジ(3人掛け363,000円〜)や、背もたれの高さを変えられるCOR11(2人掛け242,000円〜)などがあります。
人気シリーズの比較表
| シリーズ | 価格の目安(3人掛け) | 特徴 |
|---|---|---|
| デニッシュ | 352,000円〜 | 定番。座面30cm、硬さを選べる |
| デニッシュグランデ | 385,000円〜 | ハイバック。フェザーの背に包まれる |
| レイジーデニッシュ | 236,500円〜 | 背クッションなし。寝転び派に |
| デニッシュフリー | 225,500円〜 | 座面38cm。組み合わせ自由 |
| モアレス | 363,000円〜 | ソファの原点。座面32cm、木が見える |
| モノ | 473,000円〜 | 木のフレーム+フェザー |
| ヘヴン | 704,000円〜(2人掛け) | フラッグシップ。フェザーたっぷり |
| チル925 | 236,500円〜 | レイジーベースで座面38cm |
| ポロ | 396,000円〜 | デニッシュの座り心地で座面38cm |
| コンポジット | 組み合わせによる | システムソファ。50mm単位でオーダー |
| リッツ | 374,000円〜 | ダイニング向け。座面41cm |
| レガーロ | 236,500円〜 | ダイニング向けのソファベンチ |
※2026年11月時点の公式サイト掲載価格(税込)で、いちばん安い仕様の場合の目安です。張地のランクや樹種で価格が変わります。
失敗しないサイズと座面の高さの選び方
シリーズが決まったら、次はサイズです。マスターウォールの公式動画で紹介されている目安も交えて、置き場所に合ったサイズの選び方をまとめます。
幅|1人60cm、通路にも60cm
1人がゆったり座るには、幅60cmが目安です。3人掛けと呼ばれるソファは、肘掛けを除いた内寸が180cmほどあります。
部屋の真ん中に置く場合は、ソファの両側に通路が必要です。腰の高さより低い家具なら、壁との間が60cmあれば人がストレスなく通れます。たとえば幅270cmのソファを置くなら、両側に60cmずつ足して、約390cmの幅が必要になります。壁につけて置く場合は通路はいりませんが、部屋の角に観葉植物や照明を置く余白を残すと、ぐっと映えます。
カウチかオットマンか
足を伸ばしてくつろぎたい方は、L字にできる「カウチ」か、前に置く「オットマン」で迷うことが多いと思います。デニッシュはどちらも選べ、カウチは幅70・80・90cmの3種類から選べます。
| カウチ | オットマン | |
|---|---|---|
| よいところ | ずれず、境目がないので足を伸ばしても違和感がない。見た目も豪華 | 動かせる。足置きのほか、テーブル代わりや1人掛けとしても使える |
| 気をつけたいところ | 幅が2mを超えやすい。来客時に座れない場所になる | 足を伸ばしたときにずれたり、境目が気になったりする |
とにかく足を伸ばしてくつろぎたいならカウチ、部屋の広さに余裕がない、来客が多いならオットマンが向いています。
奥行き|くつろぐなら90cm前後
リビングでくつろぐソファの奥行きは、90cm前後が一般的です。デニッシュは92.5cmと、ちょうど平均的な奥行き。動線のためにコンパクトにしたいなら85cm前後、ダイニングと兼用するソファなら80cm前後が目安ですが、浅すぎるとくつろいだ姿勢がとりにくくなります。
座面の高さ|40cmと30cmの違い
一般的なソファの座面の高さは40cm前後。膝とお尻が水平になる高さで、背筋を伸ばして座る姿勢はいちばん疲れにくいと言われます。
デニッシュの座面は30cm。この10cmの差で、床との段差が小さくなり、足を前に投げ出して座っても足が落ち着きます。小さな子どもやペットが乗り降りしやすいのも、ローソファのよいところです。また、リビングとダイニングの間に置く場合は、背の高いソファだと部屋が仕切られて見えるので、低いソファがおすすめです。
きちんと座る時間が長い方は座面38cmのデニッシュフリーやチル925、くつろぐ時間が長い方は座面30cmのデニッシュやレイジー、と座り方で選ぶと失敗しません。
ロボット掃除機を使うなら
2024年5月14日以降のデニッシュは、ソファの下に10cmのすき間があり、高さ10cmまでのロボット掃除機が入ります(それ以前のモデルは、脚を4cm上げて対応していました)。背の高いロボット掃除機を使っている方は、脚を上げるオプションも相談してください。
テーブルとテレビとの距離
ソファの座面の端からリビングテーブルまでは、30〜40cmあけるのが目安です。テレビとの距離は、画面の高さの3倍が適正と言われます。画面の高さが70cmなら、210cmほど離れた位置にソファの座面がくるイメージです。
サイズの考え方は、マスターウォールの公式動画でも詳しく紹介されています。
マスターウォールのソファを選ぶなら、ウォールナットで
マスターウォールのソファは、ウォールナットのほかにオークやブラックチェリーなどの樹種も選べます。ただ、マスターウォールを選ぶなら、やはりウォールナットをおすすめします。

マスターウォールは、北米産のブラックウォールナットの中から、節や白太のほとんどない上位の材を、独自の「マスターグレード」として選んでいます。特にソファの背面には、表も裏も節や白太のない、さらに希少な材を使っているそうです。ウォールナットの深い色と、ファブリックの組み合わせこそが、マスターウォールのソファらしさです。
張地・硬さ・後悔しやすいポイント
ソファは部屋の中でいちばん面積の大きい家具のひとつで、その大部分が布です。張地は、床や壁、カーテンの色と合わせて、妥協せずに選んでください。デニッシュは座面と背もたれの硬さをハード・ノーマルから選べ、メーカーの担当者によると、ノーマルを選ぶ方が6割ほどだそうです。
張地を落ち着いた色にしたら、クッションで色を足すのがおすすめです。クッションはソファと違う色にして、カーテンの色を選ぶと部屋にまとまりが出ます。カーテンが柄物なら、柄の中から1色を拾うのがコツ。カーテンとソファが同じ色なら、ラグの色から選んでください。
また、デニッシュ系の座面は30cm前後と低めです。立ち座りがつらく感じる方は、座面を4cm上げるオプションや、座面38cmのデニッシュフリー、チル925、ポロも検討してください。後悔しやすいポイントは、こちらの記事にまとめています。
マスターウォール以外のソファとも比べたい方へ
マスターウォールは、ウォールナットとファブリックのバランスが魅力のブランドです。木の存在感をもっと楽しみたい方や、オークで明るい部屋にしたい方は、ほかの国産ブランドのソファもあわせて比べてみてください。オークの飛騨産業とどちらにするか迷っている方は、ブランド同士の比較記事も参考にしてください。
▶ マスターウォールと飛騨産業を比較|ウォールナットとオーク、どっちを選ぶ?両方扱う家具屋が本音で解説
▶ 国産・高級ソファおすすめ10選|人気ブランドを家具店が価格で比較
よくある質問
Q. マスターウォールのソファで一番人気はどれですか?
A. 2004年発売のデニッシュが定番の人気シリーズです。グランデ、レイジー、フリーを含めたデニッシュ系が、マスターウォールのソファの中心になっています。特に定番のデニッシュ、グランデの2つがこの中でも人気です。ここ最近のトレンドでフリーもじわじわと人気が出てきています。
Q. 座面が低すぎないか心配です。
A. デニッシュは座面30cmと低めですが、4cm上げるオプションがあります。最初から座面38cmのデニッシュフリー、チル925、ポロを選ぶ方法もあります。まずは実際に座ってみることをおすすめします。気になる方は、靴を脱いで店頭で座ってみてください。
Q. カバーは洗えますか?
A. デニッシュ系をはじめ、多くのシリーズがカバーリング仕様で、カバーを外せます。洗濯方法は張地によって違うので、洗濯表示を確認してください。
Q. ウォールナット以外の樹種も選べますか?
A. はい、多くのシリーズでオークやブラックチェリーなども選べます。ただ、マスターウォールらしさがいちばん出るのはウォールナットです。
Q. ロボット掃除機は使えますか?
A. 2024年5月14日以降のデニッシュはソファの下に10cmのすき間があり、ロボット掃除機が入ります。グランデは14cmです。
Q. カウチとオットマン、どちらがいいですか?
A. 足を伸ばしてくつろぐならカウチ、部屋の広さに余裕がない方や来客が多い方は、動かせるオットマンが向いています。カウチは幅が2mを超えやすいので、置き場所の寸法を先に確認してください。
Q. 保証は何年ですか?
A. 製品に押された焼印の年月から3年です。
まとめ|まずはデニッシュ4兄弟、合わなければ悩み別に
- 迷ったら、定番のデニッシュ4兄弟から。木が主張しすぎない、ウォールナットとファブリックのバランスが魅力
- 座る派ならデニッシュ・グランデ、寝る派ならレイジー・フリー
- 木のフレームを見せたいならモアレス・モノ・ヘヴン、座面を高くしたいならチル・ポロ
- サイズは、1人60cm・通路60cm・奥行き90cm前後が目安。くつろぐ時間が長いならローソファがおすすめ
- 選ぶなら、マスターウォールらしさが出るウォールナットで
ソファは、写真だけでは座り心地も、部屋に置いたときの印象もわかりにくい家具です。シリーズ選びに迷ったら、部屋の広さや床の色、ご家族の座り方を伺いながら、LINEでもご相談に応じています。お気軽にご相談ください。


