
「宮崎椅子製作所のアームチェアが欲しいけど、どれを選べばいいかわからない」というご相談をよくいただきます。宮崎椅子製作所には個性の異なるアームチェアが揃っており、見た目も座り心地もかなり違います。実際に全シリーズを展示・販売している立場から、正直に比較します。
比較する5シリーズ
今回比較するのは以下の5シリーズです。いずれも当店で取り扱いがあり、実際に展示しています。
- pepe arm(デザイン:村澤一晃)
- hata(デザイン:吉永圭史)
- UU chair(デザイン:小泉誠)
- No.42(デザイン:カイ・クリスチャンセン)
- UNI-Master(デザイン:カイ・クリスチャンセン)

各シリーズの特徴
pepe arm|触れるほどに好きになる丸みのあるフォルム
丸い脚がアームに向かって丸四角に変化し、背の先端でまた丸に戻る——このグラデーションがpepeの最大の特徴です。フィンガージョイントがアクセントになった独特のデザインで、アームに手を置くたびに触りたくなる感触があります。宮崎椅子製作所の中でも特に人気の高いロングセラーモデルです。
サイズ:W535 × D550 × H770 SH435(mm)

hata|コンパクトなのに包み込まれる上品なアームチェア
アームから背にかけてのラインが風を受けた「旗」のようにはためく、しなやかなフォルムが特徴。80mmの無垢厚板から削り出したアームと背は、先端に触れるたびに心地よい感触があります。5本の中で最もコンパクトなサイズ感ながら、座ると体をしっかり包み込む安心感があります。
サイズ:W510 × D505 × H725 SH420(mm)

UU chair|すっきり見えて、ゆったり座れる
UチェアにもうひとつのU字フレームを重ねたデザインで、背からアームへと流れるラインが横から見たときに特に美しい。木部が細くすっきりした見た目なのに、座面が広く座り心地はゆったりしています。アームが手首近くまで伸びる設計で、手を置いたときの安定感と無垢材の手触りが心地よいです。5本の中でアームが最も長く、最もゆとりある座り心地です。
サイズ:W565 × D530 × H730 SH430 (mm)

No.42|世界中にファンを持つ、カイ・クリスチャンセンの名作
厳密にはセミアーム(ハーフアーム)ですが、アームチェアとして選ばれることが多い一脚です。「Z」字を描くアームから伸びる後ろ脚の美しさ、そして前後に動く背もたれによる高い座り心地が特徴。デンマークのデザイナー、カイ・クリスチャンセンが1956年にデザインした名作を宮崎椅子製作所がライセンス製造しています。
サイズ:W535 × D545 × H760 SH460(mm)

UNI-Master|脚の美しさと北欧の風格
UNI-Seniorのアームチェア版として開発されたUNI-Master。カイ・クリスチャンセンらしいシンプルで凛としたフォルムで、特に脚の削り出しの美しさは5本の中でも際立っています。中央部に厚みを持たせ上下に向かって細くなる脚のライン、アームの手触りのなめらかさ、そして適度なクッション性の座り心地——すべてがバランスよく仕上がっています。布張り・革張り・ペーパーコードと張り地の選択肢も豊富です。
サイズ:W595 × D485 × H720 SH440(mm)

宮崎椅子製作所 アームチェア スペック比較表
| pepe arm | hata | UU chair | No.42 | UNI-Master | |
|---|---|---|---|---|---|
| デザイナー | 村澤一晃 | 吉永圭史 | 小泉誠 | カイ・クリスチャンセン | カイ・クリスチャンセン |
| フォルムの印象 | 丸み・有機的 | しなやか・上品 | すっきり・ゆったり | シャープ・北欧 | 凛・北欧 |
| サイズ感 | 標準 | コンパクト | やや大きめ | 標準 | 標準 |
| アームの特徴 | 丸から丸四角に変化 | 先端に向かって細く | 手首まで長く伸びる | セミアーム・Z字 | 幅広・安定感 |
| 座り心地 | 広め・ゆったり | 包み込まれる感 | 広め・ゆったり | 可動背・フィット感 | 適度なクッション |
| 張地の選択肢 | 布・革 | 布・革 | 布・革 | 布・革 | 布・革・ペーパーコード |
| グッドデザイン賞 | 2005年受賞 | − | 2009年受賞 | − | − |
こんな方にはこのシリーズ
販売現場での経験をもとに、タイプ別でおすすめをお伝えします。色々書いてますが、大事にしてほしいのは第一印象です。見た目で「これ好き!」「これ部屋に置きたい」という直感は是非大事にしてください。
- アームの触り心地にこだわりたい → pepe arm
丸四角に変化するアームの感触はほかにない唯一無二の体験です。 - コンパクトで上品なアームチェアが欲しい → hata
5本の中で最も小ぶりながら、削り出しのラインが美しく空間を引き締めます。 - ゆったりくつろげるアームチェアが欲しい → UU chair
アームが長く座面も広い。食後にゆっくりしたい方に特におすすめです。 - 背もたれにこだわりたい、軽快な印象にしたい → No.42
可動する背もたれと軽快なセミアームは、ほかのシリーズにない体験です。 - 北欧の風格と脚の美しさを重視したい → UNI-Master
シンプルな中に凛とした佇まいがあり、張り地の選択肢も最も豊富です。
異なるシリーズを組み合わせるのもあり
「椅子は全部同じシリーズで揃えなければいけない」と思っている方が多いですが、宮崎椅子製作所の場合、異なるシリーズを混ぜて使うのも十分アリです。
同じメーカーで揃えると、樹種・塗装・ファブリックのトーンを合わせやすく、バラバラに見えません。実際に当店でも「上座にはNo.42、残りはpepe side」「アームはUU chair、アームなしはpepe side」といった組み合わせでご注文いただくことがあります。
ポイントは以下の3つです。
- 樹種を揃える:異なるシリーズでも同じ樹種にするだけで統一感が出ます。
- 座面高さを揃える:混在させるときは座面高さが近いものを選ぶとテーブルへの収まりが良くなります。
- フォルムの方向性を揃える:丸み系(pepe・hata)同士、直線系(No.42・UNI-Master)同士など、デザインの方向性が近いものを合わせると違和感が出にくいです。
「こういう組み合わせはどうか」というご相談も、LINEやメールでお気軽にどうぞ。

まず実物に座ってみてください
5本のアームチェアを比較しましたが、どれが合うかは実際に座ってみないとわかりません。アームの触り心地、座面の広さ、背もたれの当たり——文章では伝えきれない部分がたくさんあります。
当店では全シリーズを展示しています。飛騨高山にお越しの際はぜひお立ち寄りください。遠方の方も、ご相談・お見積りはLINEやメールからお気軽にどうぞ。全国配送対応しています。

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